2012年9月13日木曜日

ブリッジングビザの小話とメガネ屋バイト最終日

昨日、最後のバイトでした。

ワーホリの人は一か所の職場で働ける期間は6カ月。なので、6カ月働いたら、ビザの種類でも変えない限り、別の仕事を探さなければなりません。
私はワーホリビザから、パートナービザの申請中ということで、ブリッジングビザなので、ワーホリの条件をそのまま受け継いでいるので、6カ月ごとに仕事を変えます。

ブリッジングビザに切り替わった時にそれまでにワーホリビザで働いていた経歴はチャラになるので、また同じ職場でブランクありという事で、再就職。

つまり、ワーホリビザでここのメガネ屋さんのバイトを始め、6カ月後、ビザの期限を理由に退職。

その後ブリッジングビザに切り替わり、条件はそのまま引き継ぐものの経歴は引き継がないので、おなじメガネ屋さんでもう6カ月働きました。

昨日はちょうど6カ月目。もうだいぶ慣れてきて、職場の人ともとても仲良くなったのに、残念です。職場の人たちも「えー、やめちゃうの???」と名残惜しそうにしてくれてて、

あー、こんな素敵な人たちと働けて本当によかったなぁー!

と思いました。

最後の最後に3時間で250ドルの売り上げが残せてよかった!いつもはホント採算ギリギリで、昨日はお客さんの都合で返金とかしなきゃいけなかったから、一時は売上がマイナスになって、やばーーーい!(@Д@; なんて言ってたけど、お客様がカレラのサングラスをご購入!ってなってなんとか黒字に・・・。それでも大した売り上げではなかったけど。。。

それから親子がやってきて、母親はもう60過ぎ?くらいで、娘は30歳前後といったところ。
母親のレンズのコーティングがはげてしまい、なおしてくれとのこと。

みなさん、メガネのコーティングは一度剥げたらレンズごとお取り換えですよ!!
上から新たにコーティングを・・・なんてできませんから。

そしてオーストラリアってメガネとかコンタクトがたっかい高い。
メガネ(近視か遠視のどちらか)一式(プラダとかじゃなくても)買って3万とか普通ですからね。まぁお得セットみたいのは、どこのメガネやでもあるけど、それでも日本みたいにゾフやジンズみたいなとこで5000円でできましたなんて無理です。やっぱり長持ちして、スタイルいいものとか言ったら、プラダとかマークジェイコブスとかカルバンクラインあたりのがいい。
もっと上のフレームなんて言ったらトムフォードとかブルガリとかグッチね。ディオールとかも若い人向けのがあっていいけど。
そんな素敵なの買ったら500ドルとかすぐいっちゃうからね!!!

というわけなんです。

で、先ほどの親子には

「レンズのコーティングが剥げたら、レンズごとお取り換えなんです。
さらに、お客様のは遠近両用という事なので、どこのお店でもお値段もそれなりになってきますね。」


というと「まーしかたないわねー。」とか言いつつもいまいち納得できない様子。

レンズの種類を目視で調べ(遠近両用のレンズはメーカーや種類ごとにレンズの隅にかすかにマーキングがされていて、それでどのメーカーのどのタイプのレンズかを調べることができます)、

「傷ついたレンズのみ交換の場合メーカー、タイプともに揃えたほうが使いやすさや心地よさを考えたうえでも、絶対にいいのですが、残念ながらこのメーカーのレンズは当店では扱っておりません。これを購入したところにお問い合わせになり、レンズ一枚のみの交換か、当店でレンズ両方交換になりますね。」

というと「別にこのフレーム好きじゃないのよ。重くてねぇ・・・」

と言い始めたので、フレームごと買い替えも考えているという事で、うちで出来るレンズの紹介をしました。といっても母親は電話がかかってきて、長電話っぽかったので、娘に全部説明。
フレームなんかも取り出してみたり、散々付き合ったけれど、もともとの店に問い合わせれば、レンズ保障もあるかもという事で、結局何も購入には至らず。かれこれ30分以上はこの親子の接客をしてました。他のお客さんが入ってこなくてよかったー!店番はその時ちょうど私だけだったので。。。

それでもこの親子の不安や、疑問を解決してあげたかったので丁寧に接客したら、最後には「あなたのサービスを受けれてよかったわ。色々丁寧に説明してくれて本当にありがとう。」と言ってくれました。

この親子の前にも若い女性が「サングラスの調子が変。なんか緩くなったのできつくしてほしい」と言ってやってきたので、サングラスの調節をしてあげました。きつくした後にサングラス全体が傾いていたので、「傾きも一緒に直しておきますね」と言って直したら大変喜んでた。
全ての調節が終わって、

「おいくらですか?」

「お代はいただいておりません」(うちの店は調節はタダです。)

「まぁ、なんていい人なの!ありがとう!」

といって去って行きました。


商売をやってる以上、売ることが目的。(私のバイトにはノルマとかなかったけど。)
しかし、売ることだけに力を入れてしまっては、大切な事が見えなくなってくる。

接客商売では、商品を売ってお客さんを幸せにすることが目的。

そのためには遠回りのような事も必要だと思います。今日買ってくれなくても、いいサービスを提供すれば客はいつか戻ってくる。「またあそこの店のあの人にお願いしよう。」と思ってくれる。結局接客をする人とお客さんとのつながりが商売を支えてるんだな。。。と思いました。

人々の幸せそうな顔を見るのって自分もこんなに幸せな気分になるんだなと思いました。
最後に素敵な言葉をかけてもらえて幸せな気分で最後のシフトを終えられてよかった☆


そして私は翻訳士となるためのお勉強をはじめまーす。どすこいーーー!

0 件のコメント:

コメントを投稿

コメントありがとうございます(✿◕ ‿ ◕✿)